婚活していると多くの場合、「断り」「断られ」を経験します。多くの人が悩むのが断る場合です。
理想の相手ではない方からアプローチされることもあるでしょうし、何度かお会いして「やっぱり違う」と感じて断るケースもあるでしょう。
結婚はあなた自身の幸せのためにするものですから、相手に悪いと思ってもきちんと断らなければいけません。
とはいえ、“断り慣れ”していないと気が重いもの。うまく断らないとズルズルと関係が続いて面倒なことになる可能性もあります。
今回は、婚活相手をうまく断る方法を解説したいと思います。
断る時に心がけること
無理だと思ったら早めに言う
相手がヘコんでしまうかもしれないといって、なかなか断りを入れないのはNGです。むしろ断りを言わない間は相手に希望を持たせているわけですから、失礼ですし、遅くなればなるほど相手がヘコんでしまうことを理解してください。
婚活をしている人は、いつまでには結婚したい、と思っている人が大半です。貴重な時間を浪費させてしまうという点からも、断ることを先延ばしにするのは良くないことなのです。
注意しなければいけないのは、“無理だと思ったら”早く言うのであって、“早く判断しなければいけない”というわけではないということです。
些細なことで「この人はダメ」と決めつけていては、ステキな出会いのチャンスを潰すことになりかねません。少し話しただけで相手のことはわからないものです。うわべだけの付き合いで判断するのはもったいないですよ。
焦って判断するのではなく、ちゃんと相手と向き合って、どんな人かを理解した上で「この人と一緒に生活していくのは難しい」と判断した時は、すみやかにお断りをしてください。
ケンカ腰にならないように
お断りをするなかで、相手から「どうして?」と理由を聞かれることは珍しくありません。ここで「うるさいな」とか「そんなの自分で考えろ」などとケンカ腰でいってしまうと、大人の態度としていかがなものでしょうか。
また「ブサイクだから」とか「収入が少なすぎる」とか「服がダサい」などという理由だったとしても、そのまま伝えてはしこりが残るでしょう。
断る時は、相手を否定しないようにするといいでしょう。断る時点で相手は傷ついているのですが、そこに塩を塗り込むようなことはしないのが大人の対応です。
はっきりと断ることを伝える
政治家の答弁のように長々と、わかるようなわからないようなことを言っていてはいけません。
相手が空気を読むべきだ、という考え方はNGです。これはメールでお断りする際にありがちなのですが、傷つけないようにしようとするあまり、意味不明な文章になってしまうのです。
例えば「私達を含めて、結婚に対する考え方って人によって違いますよね」という文を送り、「そうですね」という返事があって断ったつもりでいたとします。
しかし、もし相手が「違いがあって楽しいですね」と誤解していては意味がありません。次の日に相手からデートのお誘いがあって「断ったのになんで?」となってしまうことが考えられます。
お断りの言葉はあいまいにしないで、「結婚相手としては考えられないので、お付き合いできません」ということをちゃんと伝えてください。
どうやって断るべきか
お断りをするにしても、その連絡方法に迷ってしまう方は多いです。
メールやLINE、手紙、電話、直接話すなどが考えられます。
断り方で迷う人の心理は「メール系だと一方的過ぎる」「電話でうまく伝えられる自信がない」「断るためにわざわざ呼び出すのも悪い」などと考えてしまうようです。
本稿ではメールでのお断りをオススメします。理由は3つあります。
1つ目は、「これ以上の関係になる相手ではないから」。
職場の同僚などとは違い、多少気まずくなっても問題はありません。
2つ目は、「断る言葉をちゃんと選べるから」。
口に出して言おうとすると、テンパってしまう人も、文章にすれば送付前に読み直すことができ、確実に相手に伝えることができる文を考えられます。
3つ目は、「流されないようにできるから」。
相手が素直に受け入れてくれればいいですが、「考え直して欲しい」と言われて、なぁなぁの関係を続けてしまうケースは珍しくありません。強く言えない優しい性格の人であればなおさらです。そうしたことを防ぐ効果もあるわけです。
断る際にもっとも重要なのは礼儀ではありません。確実にあなたの気持ちを伝えることです。
どのような方法を取っても相手を傷つけることには変わりないので、言葉を吟味でき、はっきりと伝えることができるメールが、結果として一番相手のことを考えている方法ではないでしょうか。
メールで断る時のポイント
これまでのお礼は忘れずに
あなたとのやり取りで婚活の時間を使ったことは事実ですので、やり取りをしてくれたこと、自分のために時間を割いてくれたことへ感謝の気持ちを伝えましょう。
すでに何度かデートをしている場合は特に丁寧に、おごってもらったりプレゼントをもらったりしていたら、そのこともお礼を言いましょう。
いきなりズバッと断るよりも、こうしたクッションがある方が相手の気持ちにも留意していることがわかってもらえるはずです。
理由を添える
相手が本気であればあるほど、「なんで!?」という気持ちが大きいはずですから、納得してもらうためにも理由は必要でしょう。
ただ、上でも書いたように、相手を否定するような理由は書くべきではありません。
「結婚にあたって価値観にギャップがある」とか「一緒に結婚生活を送る姿を想像できなかった」といったふわっとした理由でも結構です。相手の「なんで?」に答えるためのものなので、ここがあいまいでも問題はありません。
あまり具体的な理由を書くと「じゃあそこを直すよ」と対策を言われてしまい、断る理由を潰されて困ってしまいます。
結婚できるフィーリングではなかったということであれば、対策のしようがありませんので、相手としてはモヤモヤするかもしれませんが納得するしかないのです。
はっきりと断わる
断る文章は、短くてかまわないので、必ず、はっきりわかるように書いてください。
「断る理由を書いたから、大丈夫だろう」と考えるのは危険です。文章というのは、自分が思った通りに伝えるのが難しいもの。全く反対の意味で解釈されてしまう可能性もゼロではないのです。
「申し訳ありませんが、これ以上の交際をお断りさせていただきます」というように、誰が読んでも断っていることが伝わるように書いてください。
婚活サイトでメッセージのやり取りやデートをしていない場合
最初のメッセージが来た時点で「この人はちょっと」と思うことはあるでしょう。この場合、わざわざお断りをする必要はありません。
「なんだか無視したみたいで悪いな」と思う方もいるかもしれませんが、あまり深く考える必要はないでしょう。むしろ返信してあげる方が一瞬とは言え、ぬか喜びさせてしまう分悪いかもしれません。
また、ひとつひとつにお断りのメッセージを書くのも手間がかかります。そんなことに時間を使うよりも、いいお相手を探した方が有意義と言えるでしょう。
そうした“割り切り”も婚活サイトでは重要ですよ。
まとめ
婚活サイトで出会った方にお断りをする時のコツをご紹介しました。
婚活サイトでは本当にたくさんの人と出会うことができます。一気に自分の世界が広がったと感じる方もいるでしょう。
しかし、メッセージのやり取りでは「すばらしい相手が見つかった!」と思えたのに、実際会ってみたらそうでもないケースも多いのです。
出会いが多ければ、お断りの機会も多くなります。これは婚活をしていれば誰もが通る道だと割り切って、必要以上に相手に同情しないようにしましょう。
気持ちを切り替えて、次の人が運命の相手であることを期待して婚活を続けてください。