近年、男性の平均初婚年齢は31.1歳(※人口動態統計の年間推計より)になっています。
この数字を見て、世の中の20代男性は結婚より仕事や趣味に生きていると思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに、大手婚活サイト『ユーブライド 』の会員データでも、20代の男性会員は20%に過ぎません。
以上のことから、婚活市場における20代男性の希少価値は確かに存在すると見て良いでしょう。では20代の男性が婚活をする場合、考えなしに挑んで良いのでしょうか。
当然、そんなはずありませんよね。今回は、20代男性の婚活における現状を解説し、婚活に対する心構えを解説します。
20代は婚活で有利か?
「30代・40代、またはそれを超える年齢のオッサンなんて、婚期を逃した負け組だろう」なんて考えていませんか?
「ライバルの少ない20代から婚活をすれば、若さを求める女性を選びたい放題だ」などと安易に考えているようでしたら、それは大間違いと言わざるを得ません。
「若さ」があってもモテません。なぜなら、婚活をしている大半の女性が男性に対して求める条件は「経済力」だからです。
独身女性が結婚相手に求める平均年収は640万円(マネーフォワードの調査より)です。20代でこれほどの年収を得ている男性はよほどのエリートに限られるでしょう。
恋活と婚活の違いを意識しよう
「若さが武器になる」と考えていた人は、『恋活』と『婚活』を混同している可能性があります。そこで、恋活と婚活の違いを見ていきましょう。
このふたつは、似ているようで別次元のものと言っていいです。
『恋活』とは恋人を探すための行動です。対して『婚活』は、あくまで結婚相手を探すものなのです。
では、恋人と結婚相手はどう違うのでしょう。
恋人とは、“ふたりの世界で完結している関係”です。つまり、お互いに愛し愛されていれば満足であり、それが最も重要なことなのです。資格も何も必要ありません。
しかし結婚相手は、ふたりが良ければいいというものではありません。世間的にも法律的にも『家族』となるため、様々な義務が発生します。例えば冠婚葬祭や相続の権利、子供ができれば扶養の義務などがあるでしょう。
また結婚するには役所に届けなければいけませんし、別れるのも同様です。ふたりの問題は『家』の問題になるため、当人だけではなく、両親をはじめ、親族まで関係してくることもあります。
そして恋人と違い、共同生活が基本になるため、恋人関係以上に『価値観』が重要になるでしょう。身近なことをあげれば、お金の使い方や家事のやり方、家族との付き合い方、子供への教育方針などです。これらを理解し合って、ある時は譲歩し、ある時はトコトンまで話し合わなければならないのです。
「お互いの気持ちが一番大事」というのは建前上重要かもしれません。しかし現実問題として社会生活を送る以上、恋人と付き合うのと、結婚を同列に考えることは言語道断なのです。
恋活がしたいのなら
「結婚するかわからないけど、彼女が欲しい」とか「甘い恋愛を楽しみたい」といった考えなら、婚活サイトや結婚相談所を利用しない方がいいでしょう。相手は『結婚相手』を求めているのであり、『恋人』を求めているわけではありません。
婚活をする女性が真剣な理由のひとつに、妊娠・出産を考えているということが挙げられます。男性と違い、時間的な制約があるわけです。もし恋活のために婚活の場へ行けば、彼女たちの時間を浪費させてしまうことにつながります。軽はずみな気持ちで婚活の場に顔を出すべきではないでしょう。
では恋活をしたい場合、どうするべきでしょうか。
現在は婚活アプリと同じような恋人探しができる『恋活アプリ』がたくさんあります。こちらの利用をオススメします。Facebookアカウントと連動させているため、最低限のセキュリティも保証されていますし、「気軽さ」をウリにしたアプリが多いです。女性側も「とりあえず」という気持ちで始めるケースが多く、結婚を前提にしない分、男性も気軽に出会うことができることでしょう。
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20代男性の具体的な婚活方法4つ
結婚相談所
「結婚はしたい!でもどうすればいいかよくわからない」という人は、結婚相談所に入会するという方法があります。
結婚相談所では担当者が成婚までサポートしてくれるので忙しい人や、第三者と相談しながら進めたいという方にピッタリです。
具体的にどんなサポートが受けられるかというと、あらかじめ提出していた希望の条件に合った女性を探してくれたり、お見合いのセッティングをしてくれたり、ふたりで会う時のアドバイス(会話や服装など)、プロポーズの相談といった、結婚というゴールまできめ細かく手伝ってくれるのです。
ただ、20代には少しキツイ面もあります。それは結婚相談所にかかる費用です。相談所によりますが、最低でも30万円は用意しなければいけないでしょう。手厚いサポートには相応の費用がかかるのです。しかし、だからこそライバルが少なく、「20代」を条件にしている女性と出会えるという考え方も成り立ちます。
相談所を利用したいと思った方は、複数の相談所を回り、内容や料金を比較してみましょう。
若いうちに奥さんという味方がいるということは、仕事をがんばる活力になったり、弱った時の励みになったりすることでしょう。相談所を利用する女性は、かなり本気で結婚したいと考えている方が多く、高額な費用をかける価値はある手段のひとつです。
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婚活サイト
自分のペースで、ガツガツせずに行きたいと思う方は婚活サイトが合っています。登録(ほとんどが無料です)するだけで、時間を選ばず容易に始められます。最近はスマートフォンの普及により手軽な婚活アプリも登場しています。
婚活サイトでは写真やプロフィールを公開し、それらを検索して相手を探します。顔写真や住んでいる地域、歳、仕事、趣味などを指定して相手を絞っていき、気になったらメッセージを送るというのが大体の流れです。
日記などを読むことができるサイトもあり、文章を読むことで大まかな人となりを判断することもできます。
何度かのメッセージのやり取りを経て、お互いに「会って話したいな」と思えばデートするというのが一般的。とはいえ、ここまでの段階で知ることができる人柄はどうしても限られてしまいます。実際会ったら随分印象が違う可能性も考慮しておきましょう。ここがネットの限界と言えるでしょう。
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婚活サイトを利用する際は大手を使う方が無難です。無料であったり、本人確認がなされないサイトだとサクラと言われる業者も多くいるからです。
大手の例を挙げるとすれば、結婚系の情報で著名なゼクシィが運営している『ゼクシィ縁結び』や、『ユーブライド』などがあります。
大手は会員が多く、なりすましに対して積極的な対処をしていることが特徴です。一部有料のケースがほとんどですが、すべて無料のサイトは、会員数だけ見ると多いですが、どうしても冷やかしやサクラが発生します。それらに対処する人件費がかからないから無料を維持できるとも言えるでしょう。
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せっかく登録しても、近所にいる人がいなかったり、メッセージを送ってくるのが業者ばかりでは意味がありませんからね。
料金は月額3000円前後が多く、他の婚活手段と比べると圧倒的に安価です。いい相手がいないかもしれない合コンに5000円かけるより経済的と言えるでしょう。
注意点としては、男性側がかなり動かなければいけないということです。こまめに検索し、アプローチをしなければいけません。もちろん、自分が素敵と感じる女性は他の男性も同じように思うはずで、競争率が高くなります。
メッセージが無視されることも日常茶飯事です。とはいえ、婚活の基本は男性リードですので、婚活するなら多かれ少なかれ自分が動くという心構えは必要でしょう。婚活サイトはめげずにコツコツがんばれる人に向いている手段です。気が合うと思った相手には積極的にデートのアポイントを取って行くのがうまくいく秘訣です。
婚活パーティー
現在、婚活パーティーはちょっと検索すればいくらでも開催されているような状況です。
社会人になると出会いの場が少しずつ減っていき、人間関係もある程度固定化してしまいます。一昔前は職場恋愛が普通でしたが、今は職場と私生活を切り離して考える人も増えてきており、そんな人たちにとって出会いの場は貴重なのです。ですから婚活パーティーのニーズが高いのも当然と言えるでしょう。
すぐに実際会うことができ、料金も1回5000円程度と、合コン、結婚相談所、婚活サイトの“いいとこ取り”のような婚活です。
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合コン
最も敷居が低い方法が合コンです。20代の男女にとって抵抗が少なく、いい意味で“学生的なノリ”が許される場といえるでしょう。社会人として日が浅いうちはフットワークが軽く、サークルのつながりも残っていて新しい出会いをする機会に恵まれているといえます。
「婚活」や「恋活」ということばがなかった昔は、合コンというと遊びに近いものとして偏見を持った人もいましたが、今では婚活の手段としても定着しつつあるようです。
急いで結婚したいと考えているわけでないなら、合コンから仲良くなっていくのも有力な手段と言えるでしょう。
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20代男性が婚活をする際の注意点
男性の婚活には一定のスペックが必要です。
これは女性が男性を見る時に、まずプロフィールから入るという婚活サービスのシステムから避けて通れないと考えてください。特に職種や収入は重要な要素です。20代には婚活が不利だとされる原因のひとつです。
しかし昨今、女性側も過剰な収入重視をすると敬遠されてしまうようになっており、今後は収入以外の要素も見られるようになることが予想されます。実際、女性が結婚相手に求める条件を見てみると、1位、「価値観が合う」。2位、「優しさ」。3位、「行動力」でした。
婚活は価値観の合う方を探すようにしましょう。確かに経済的な要素は重要ですが、それだけを目当てにする女性と幸せな結婚生活ができる可能性は低いでしょう。
まとめ
まず、恋活と婚活は分けて考えましょう。
婚活する女性が重視するポイントは男性の「若さ」ではなく「経済力」です。20代では仕事上のポジションもあまり高くなく、30代、40代に比べてハンデがあると言えます。
そういう意味で言えば、早い段階で婚活をすることのアドバンテージはないように見えます。
しかし晩婚化が進む昨今、気づけば婚期を逃していて慌てて婚活をするも、うまく馴染めずに一生独身・・・なんてケースも充分あり得るのです。その点、20代から婚活の“場”や“空気”を知っておけば他のライバルより余裕を持って行動できることでしょう。
20代の婚活は、早い段階から『結婚』という将来をしっかりと見据えて行動できていると言えます。婚期を逃して後悔する前に、勇気を出して婚活を始めてみましょう。