最近では珍しくなくなってきた国際恋愛ですが、海外の人とほとんど縁のない人からするとイメージが難しいかもしれません。
なんとなく、日本人男性よりも優しくて、仕事も遊びもパワフルにこなす、というようなイメージを持っている方もいるかと思います。
しかし、国際恋愛には特有の大変なことが数多くあります。
すぐに思いつくのが文化の違いです。食べ物の好みだけではなく、ちょっとした習慣や価値観の違い、恋愛観の違いもたくさんあります。
今回は国際恋愛に憧れている方のために、どうすればそうした違いを乗り越え、うまく付き合っていけるかをご紹介いたします。
国際恋愛を長続きさせる方法とは?
会話によるコミュニケーションが大事
日本人は、“言葉がなくても通じ合っている状態”の男女を良いものととらえます。これは昔から「相手の気持ちになって考えろ」と教えられていることも関係していると思いますが、空気を読むことに長けた日本人の特性といえるでしょう。
しかし、相手が外国人の場合、同じようには行きません。
「言わなくてもわかるでしょ」とか「ここはこうするのが当然だよね?」というような考えは危険です。大抵の場合、相手からは「言ってくれなきゃわからないよ」と言われてしまうでしょう。
それで「この人は私のことをわかってくれようとしない」と考えるのは間違いです。そういう文化なのです。しかも言葉も違うのですから、細かいニュアンスやちょっとした声のトーンから察することも難しいのは当たり前。
国際恋愛においては、コミュニケーションを曖昧にせず、ハッキリと、相手に伝わるまでトコトン言うことが大事です。
もちろん、あなたが伝える時だけでなく、相手の言うことでわからないことがあれば、うやむやにしたり、勝手に解釈するのではなく、「もう少しちゃんと教えて」と言うことが重要。これはまったく失礼なことではないので安心してください。
逆に、日本人女性の美徳とされている“つつましさ”は、外国人男性からすると理解できないので「この子は何も考えていないのだ」と思われてしまうことも多いそうです。
反応の薄い子は外国人男性にとって退屈な相手ととらえられてしまいますから、表情や仕草で感情を伝えようとするのはやめた方がいいでしょう。
むしろ、自分の意見をしっかりと持ち、相手に伝えることができる女性の方が外国人男性は魅力を感じます。普段からそういう姿勢を心がけるといいでしょう。
パートナーの欠点探しはやめる
国が違えば、色々なところで違いが出るのは当然です。なかには日本人からすると欠点と見えるものも出てくるでしょう。
例えば、日本の習慣を知らず、マナー違反をしてもそれは仕方のないことですよね。日本の文化をまったく知らなければ、土足で家に上がっても当然です。それについて怒ったり、悪いことだと責めるのは意味がありません。
どうしても悪いところは目についてしまうものですが、それを探していてはきりがありません。それよりも彼の良いところを探すように心がけてはどうでしょうか。
褒められて嫌な気分になる人はいません。これは外国人であっても同様でしょう。褒めることによって彼はあなたに認められたと感じ、あなたといる時間を心地よいものと思ってくれるでしょう。
また、あなたも彼の良いところを探すことで、彼の魅力に改めて気づいたり、もっと好きになれることでしょう。
文化の差の妥協点を探す
外国人の男性と付き合って意外に感じることとして、「誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントが日本人の想像していたものと違う」というものがあります。
これは文化の違いのひとつのケースと言えますが、日本人男性はプレゼントに何万円もかけて、ロマンチックな演出とともにプレゼントを渡そうとする方が多いですが、外国人男性の国によっては非常にシンプルに、あっさりとしたケースもあります。
日本人男性と付き合っている気で外国人男性と付き合っていると、そのギャップにとまどうことが多くなるでしょう。
先に挙げたプレゼントの例など、彼がせっかくプレゼントしてくれたのに、あからさまにがっかりした態度を見せては彼も傷ついてしまいます。
国際恋愛をする時は、日本人同士で恋愛している時と同じと思わず、何か違いがあっても「そういうもの」と割り切る姿勢が大事です。
ただ、もちろん恋愛は対等なものですから、あなたがすべて彼の習慣や考え方に合わせる必要はありません。
例えば、食習慣で、彼の国の食べ物がどうしても合わないのであれば、無理して食べていても楽しくないですし、身体に合わなければ病気になりかねません。
どちらか一方に合わせるのではなく、お互いが食べられるものを探していくとか、献立を別々にするといった妥協点を探る姿勢が重要です。
妥協点探しのコツ
国際恋愛において妥協は避けて通れないものですが、何でもかんでも譲歩してはストレスが溜まるだけですし、逆にわがままを通そうとすると彼もあなたといることが疲れてしまうでしょう。
文化の差は愛さえあれば無条件に乗り越えられるものではありません。現実をしっかりと見据え、お互いが納得できるラインを探すことが重要です。
価値観の違いとして、特に恋愛で悩むことが
- 恋愛観
- 家族観
- 人生観
- 金銭感覚
といった、ふたりの生活に密着した価値観です。
まず覚えておいていただきたいのが、国際恋愛では「常識」が通用しないケースがあるということです。
結婚したら夫婦だけで暮らすのが今の日本のスタンダードですが、海外のなかには結婚したら両親とともに住むことが当然、という場合もあります。どちらかの常識を押し付けてしまうと、二人の関係は破局するしかないでしょう。
決して「相手のために自分を犠牲にする」という生き方をしてはいけません。妥協と犠牲は似て非なるものです。
妥協は二人で納得できる道を探すことです。対して犠牲は、一方的にどちらかに責任を負わせる面があるのです。そういう関係性がうまくいくとは思えません。
仮に彼が犠牲を強いるようであれば、いくらその人を好きであってもあなたの幸せにつながらないでしょう。
同様に、あなたも彼に考え方を強制してはいけません。「郷に入っては郷に従え」という言葉がありますが、それですべてが納得できるものでもないでしょう。ちゃんと彼の意見も聞いてあげてくださいね。
妥協は、二人の間に生じた差を二人で埋め合う作業です。そういう意味ではプラスに転じさせる作業といえるでしょう。
妥協の産物は二人がお互いを想い合ってできた成果物です。そう考えられる妥協点を探すことが重要ではないでしょうか。
愛情表現は各国それぞれ
外国人男性は、多くの場合日本人男性よりも愛の言葉を頻繁に口にし、スキンシップも気軽に行います。そして、そうした行為を大切なことと思っているのです。
相手にとっては、そうした愛情表現はあなたを愛しているがゆえの行動です。それを恥ずかしがってしまうことは、最初のうち、外国人男性にとって新鮮な反応でかわいく感じるそうです。
しかし、いつまでも恥ずかしがっていては拒否されているように感じてしまうかもしれません。
愛情表現は、与えるだけでなく、求めるものでもありますから、彼がたくさんの愛情表現をしてあなたへの愛を伝えてきてくれるなら、あなたも精一杯返すべきでしょう。
もちろん、スキンシップをするにしても日本において周囲が引かない程度のTPOはわきまえるべきです。
そこは文化の違いとして彼にも理解してもらうようにしましょう。ただ、軽いハグをする程度であれば、周囲に人がいてもドン引きされることはないでしょう。
スキンシップは重要な愛情表現であることを理解しましょう。欧米では年配であってもスキンシップを気軽にしているカップルが大勢います。また愛情だけでなく、親愛を表すものとしてもスキンシップは行われるのです。
それだけ生活に浸透している行為であれば、彼に躊躇がないのも当然ですね。
また、スキンシップをしっかり取っている男女はお互いのことを信頼する度合いが高いという研究もあるそうです。
スキンシップだけではありませんが、彼の国の愛情表現をちゃんと理解してあげてください。そして愛情表現にはしっかり愛情表現で返してあげましょう。
将来について話す
恋愛の先にあるものとして結婚があるのは日本人男性と付き合っていても外国人男性と付き合っていても同様です。ただ、国際結婚の場合、住む場所や子供をどうするかなど、気軽に決められない問題が多くあります。
したがって、付き合っている早い段階で将来について話し合っておくことは非常に大切です。むしろ、どうするか触れないでおくと「将来はどうなるんだろう」とお互い不安になってしまうでしょう。
もちろん、結婚をしないにしても将来どうするかを話す意味はあります。
ビザの問題もあるでしょうし、仮に子供ができてしまった時にどうするかということも重大な問題です。
付き合ってすぐにそんな話をすることはさすがにないでしょうが、ある程度お互いに関係性が慣れてきたところで切り出すのはいいことです。将来のビジョンを共有できれば、より深く結びつくこともできるでしょう。
また、「急にそんなことを言われてもわからない」という問題もあるかもしれません。
その時は無理に決める必要はありません。時間をおいてまた話せばいいのです。何度かこまめに話し合う機会を持つことが重要です。前回とは違うビジョンが生まれるかもしれません。
言葉の壁を乗り越える努力を怠らない
国際恋愛で最も身近な障害となるのが言葉の壁です。日本語ができる彼なら安心、というわけにもいきません。
いくら得意でも、母国語同様に自由に操ることができる人はごく少数です。また、あなたが彼の国の言葉を話せるという場合も同様です。「日本語なら簡単に伝えられることがうまく伝えられない」というシーンが必ず出てくることでしょう。
日本語で話すにしても、彼の国の言葉で話すにしても、お互いにコミュニケーションをする努力が不可欠なのです。
特に、言葉は慎重に選ぶようにしましょう。例えば、日本人同士の口喧嘩で「死ね!」と言っても、汚い言葉遣いではありますが、言った人が相手に本当に死んで欲しいと考えているとは思わないですよね。
しかし、日本語の理解が深くない人場合、ショックを受ける言葉になってしまうかもしれません。また、英語の「never」と日本語の「絶対」は似ているようで重みが違います。
日本語のようなテンションで使って、相手があなたの思った通りに受け取ってくれるとは限らないのです。
相手に伝わるように話すことを心がけることはもちろん、相手にちゃんと伝わっているかを確認することも重要なのです。
日本人の彼とケンカして嫌味を言うことがあるかもしれませんが、外国人の彼にそれが通用するとは限りません。
理解されなかったならいいかもしれませんが、想定以上に深刻に捉えられては面倒なことになってしまいます。
信念を持ち、挑戦的であることを心がける
海外の人たちは、自分の考えを持っていない人を一人前の人間と見ません。
例えば、あなたは誰にでも自信を持って「好き」といえる何かを持っていますか?それの魅力を説明できるでしょうか?どうしてあなたはそれが好きなのかを話すことができますか?あなたの人生にその好きなことが与えている影響はなんでしょう?
好きなもののことすら話せないようでは、とても“自立した大人”と見てもらえないのです。
仕事でも趣味でも、あるいは彼のことであっても構いません。ただなんとなく日々を送っている女性よりも、何かに熱中している女性の方がはるかに魅力的なのは当然のことです。そして、外国人の男性はそうした女性を尊敬する傾向があります。
自分の興味関心をもう一度考えてみましょう。そして、それに向かってチャレンジ精神を持って接する姿勢を保つことが、あなたの魅力を引き出し、彼との関係もうまくいくひとつのコツになるのです。
何も考えていない女性は、お遊びで付き合う分には気楽でいいかもしれませんが、パートナーとしては見てもらえないのです。
日本人男性の好みとの違いを理解する
日本人男性の女性の好みとして一番多いのが「家庭的でかわいらしい子」です。婚活の場でも非常に人気のあるキャラクターですが、外国人の男性の好みも同様、とは一概に言えません。
むしろ魅力に感じないという男性もいます。日本人男性に通じる“いい女”が外国人の男性にも通じるとは限らないのです。
例えば、仕事に行く彼のために朝早く起きて弁当を作り、帰ってくるまでの間一生懸命掃除をしたとしましょう。
日本人の彼ならとても喜んでくれそうですが、外国人の男性だと感謝はしてくれるかもしれませんが、「君は家政婦じゃないんだから、そこまでしなくていいよ」とたしなめられてしまうケースが多いそうです。
共働きであれば家事は半々にするのが合理的ですし、家事に追われて自分の時間をすべてなくしてしまうことを外国人の男性は快く思いません。それよりも空いた時間で自分を成長させてくれることを望むようですね。
恋人、というよりもパートナーという捉え方がしっくりくる付き合い方といえそうです。
感謝の言葉を口にする
日本人は「ありがとう」よりも「すいません」を使う方が多いです。感謝するシーンであっても「すいません」と言うことが多くの外国人には理解できないそうです。
もし、彼があなたのために何かをしてくれた時、「ごめんね」とは言わず「ありがとう」と言ってください。気恥ずかしいなら「サンキュー」でもいいです。ちゃんと感謝していることを伝えてあげましょう。
外国人の男性と付き合うことだけに限らず、感謝の言葉を口にすることはとても大事です。感謝されて嫌な気になる人はいないのですから。
彼の話をちゃんと聞く
相手の話を聞くことは、人と付き合っていく上でとても重要なことです。相手が話していることをしっかりと聞くことは、相手を認めているからに他なりません。どうでもいい相手の話をしっかり聞くのは大変ですからね。
「ちゃんと聞くってどうやるの?」と思う方がいるかもしれません。具体的には、話を聞いているというサインを出すことがもっともわかりやすいでしょう。
サインとは、話に時々うなずいたり、相手の目を見たり、質問を挟んだり、会話内容を要約してみたりすることを指します。
相手の目を見て話すのが苦手な日本人は多いですが、話を聞くことは相手との良好な関係を構築するのに非常に有用な手段ですので是非、苦手意識を持たずにしっかりと彼の話を聞いてくださいね。
遠距離恋愛への備えも万全に
国際恋愛をする上で大きな関門となるのが遠距離恋愛になることではないでしょうか。一時的な里帰りだとしても数ヶ月に及ぶことも珍しくありません。
仕事の関係で戻らなければならないとなると、それ以上になることも予想されます。
最悪、日本に戻ってこられるか見通しがつかないこともあるでしょう。
「自分たちは信頼関係ができている。離れていても問題ない」と考えるのは早計です。
会おうと思えば会える日本国内の遠距離恋愛と違い、国が違うと様々な制約も出てきますし、物理的な距離は心理的な距離にも影響を与えるという意見もあります。
特に外国人のようにスキンシップを重視する付き合い方をする文化の場合、長期間離ればなれになるということは、別れていることとほぼ同じ意味になってしまうこともあるでしょう。
もし別れなくても、国際遠距離恋愛になることは確実に二人の関係をステップアップさせる上で障害になってしまうことは覚悟しましょう。
そうした状況を受け入れ、二人の関係を維持していきたいと思うのなら、早い段階で遠距離になった時のことを話しておくことはムダになりません。
遠距離恋愛中は不安になることも多いですから、その不安を払拭する効果もあります。
国際的な遠距離恋愛になった時、どうやって二人の関係を進めていくのか、彼の国を訪ねる時はどうやって行けばいいのか、帰ってきた時に住む場所、ビザや国籍、仕事、結婚、子供など、国際結婚ではしっかりと話しておかなければならないことがたくさんあります。
既に将来のことを話しておく重要性については触れましたが、遠距離恋愛の場合はしっかりと話し合っておくことで相手を強く信じることができるようになるので、なおさら重要なのです。
もし、遠距離恋愛になる可能性が少しでもあるなら、そのことに目を背けず、二人の問題として具体的な話をしておくといいでしょう。
そうした話し合いによって、今よりももっと真剣な交際になる可能性だってあります。
まとめ
日本人男性と付き合うことと外国人の男性と付き合うことでは大きな違いがあります。日本では普通のこと、良いこと、と思われていることが海外では受け入れられないことは珍しいものではありません。
外国人の彼と付き合う時は、相手の文化の勉強も忘れてはいけないでしょう。
しかし、あなたがなんでも彼の国に合わせる必要はありません。日本人と付き合う以上、日本のことも彼に理解してもらい、「日本ではこうなんだよ」ということもしっかり伝えましょう。誤解されたまま放置することが最も問題なのです。
そうやって相互に理解を深めていくことができるのも恋人同士の特権といえるでしょう。
付き合っていくなかで、どうしても譲れない部分は出てきます。しかしそこはお互いに妥協点を探して乗り越えていく必要があるのです。それにはよく話し、よく話を聞き、あなたの気持ちを素直に伝えましょう。
国際恋愛でも結婚までいたるカップルはたくさんいますし、幸せな家庭を築いている例は多くあります。彼らはとにかくお互いをよく理解し合おうと努力しています。
日本人カップルであっても、ちょっとした誤解ですれ違いやケンカが生まれてしまうもの。国や母国語が違うのであれば、誤解しないように注意するのは当然なのです。
お互いを知ろうと努力することで、日本人同士のカップル以上にお互いを尊重しあえるステキな二人になることも可能です。
もし気になる外国人の男性がいるという方は、勇気を持って付き合ってみてはいかがでしょうか。外国人の彼氏と出会いたいと思っている方は以下のページも参考にしてください。
-
外国人の彼氏とネットで出会う方法には何がある?外国人男性とのネットでの出会い方と注意点
外国人男性と出会いたいと考える女性はたくさんいます。しかし海外留学やワーキングホリデーをするのは大変。そこで、駐在などで⽇本に住む外国⼈を狙うようです。 彼らは日本語が話せるケースが多く、英会話が苦⼿ …